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2009.08.31
ものもち

スーパーに秋刀魚(さんま)が並びだした。いよいよ秋か。
でもまだ買う気にはなれない。
体がまだ秋に染まってない。
心の底から秋刀魚が食いたいと思うまで待つ。
NHKの硫黄島での皆既日食のレポートをYoutubeで見つけた。ダイジェスト版でなくて、本編のやつが素晴らしかった。日食の映像そのものももちろん素晴らしいが、レポーターが本気で動揺しているのが生々しく伝わったり、なにより絶え間なく聞こえる波の音が素晴らしい。天文解説者らしき人の冷静なコメントもまた素晴らしい。削除される前にぜひ、検索してご覧あれ。
部屋を整理していたら、抽斗の奥から過去の年賀状をファイルしたものが出てきた。
自分はものもちがいいというか、もらったものを捨てられない性分で、20年前のものとか平気で持っている。小学校時代に集めたビックリマンシールのファイルとか昭和60年代の年賀状が出てきた。懐かしい。懐かしすぎる。どの年賀状もはっきりと覚えている。おもしろいことが、過去であればあるほど覚えていることだ。去年の年賀状の方が覚えていない。
もらった年賀状には、もう勉強しなくていいよとか、部活に来いよとか。たまには息抜きしろよとか、そんなことが書かれてある。そんなに勉強はせずに外で遊べと先生からも注意されている。どんだけ勉強してるんだ。そんなにガリ勉だったのだろうか?健全なガリ勉じゃなくて、多分病的な感じのガリ勉だったのだろう。笑
今さら顔が赤くなる。確かに中学の頃は、隣区の高校への越境入学を目指していて、精神的にかなり追い込まれていたな。。そんな自分を周囲は気遣ってくれたのだといまさら思うと、20年後でも泣けてくる。ありがとう、みんな。
年賀状を見ていると、ある傾向があるのに気付く。それは遠くに転校していった友達と長く年賀状のやりとりをしていることだった。学校時代に一番仲のいい友達というのがいると思うが、そんな友達が必ずといってもいいほど転校して遠くに行ってしまうことが多かった。友達が去っていく喪失感、最後の別れの場面などよく覚えている。ほんとは泣きたいくらい寂しいのだけど、男同士なので気恥ずかしさが勝り、それはできない。
最後の2人の下校のなんとも言えない時間。早く家に帰り着くのはもったいない、しかし喫茶店とか寄る発想もない。でもはやく帰らないと泣いてしまいそうだ。こういった不器用さに青春というものが宿っているのか。
遠くへ行った、K、K、Kくん、Nくん、K氏。
なぜかKが多いが、みんな元気だろうか。
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