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2009.08.27 そわそわ
Cryptomeria japonica


昨日の記事で吉増剛造の詩を掲載しながら読んでいたら段々脈拍が早くなってきて、ぐったりと疲れてしまった。言葉の気を当てられるというか、吉増の言葉は破壊と創造を同時にかつ瞬時に遂行しているような、恐ろしい密度。狂気すれすれ、いや狂気まるだし。

今朝寒くて目が覚めた。起きたら掛け布団が向こうの方にいっていて無防備だった。風邪をひくかと思った。朝晩はもう秋が勝っている。
秋口の、心にスーと空洞ができるようなこの感覚はなんなのだろうと、いつも秋口が来るたびに思う。胸に隙間ができるような感覚。落ち着かなさ。頼りなさ。人恋しさや、冬の準備をしなくてはいけないような、そわそわ感。冬の準備とはいっても、山暮らしではないから薪とかは必要ないけど、それに近い焦燥感が沸き始める。なにか原始の記憶がそうさせるのだろうか。

でも夏の開放的な気分より、秋の寂光とかがたまらなく好きなのは、内向的な性格のせいだろうか。落ち葉が冷たい木枯らしに吹かれて、かさかさと舞ったり、一カ所に吹きだまったりする情景。朝の寒さが一挙に秋を思い起こさせる。

今日、贔屓にしているラーメン屋さんに寄った。いつも客は自分一人で、この店は大丈夫だろうかと心配になるのだが、今日はお客さんが多くてよかった。こんなにお客さんがいるのをこの店で見たのは初めてだった。よかった。よかった。

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