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2009.08.10 ねこについて
nyankoro

自分でもよくわからないくらい猫が好きである。「猫」という表記に抵抗を感じ、「ねこ」がいいのか「ネコ」がいいのか、それとも「にゃんちゃん」がいいのかにも悩む。自分が街で野良ネコに出会った時は「にゃんころ」とかってに名づけるけど、猫に猫という名前があることに改めて驚きその命名、ひびきに感入る。 こきたない野良猫が特に好きで、やっぱり寄ってくるやつがかわいい。ペット用に交配されたネコとか外国の高級ねこはあまり好きではない。それでもペットショップに行くとかわいいなあとつい思ってしまうけど。どうしてねこみたいなものがこの世に存在してしまったのかと思う。犬も好きだけど、ネコは別次元のような気がす る。比較対象にならないというか。犬は人間とあくまでセットの存在だが、猫は猫のみで自立した存在である。犬は人間がいないと困るけど、猫はえさに困っても存在論的には困らない。いないならいないでもいい。そんな人間が後方へ消滅していく猫の自立性がまた素晴らしい。以前飼っていたにゃんころはどれも死んでしまった が、どのにゃんころもこころのなかでいきている。歴代どのねこも「ミィ」と名づけていた。自分はなぜか「ミィ様」と様付けで呼んでいたら、家族全員いつのまに「ミィ様」と呼ぶようになっていた。「ミィ様~」と呼びかけるたびに、婆ちゃんが「動物に様をつけるとはなにごとや」と怒っていた。母はミィ様の食事の世話をし ていて、一番かわいがっていた。かぼちゃの好きなねこで、煮たかぼちゃをよく与えていた。納豆も好きだった。でも死んだら母はそっけなかった。亡骸は海岸の砂浜、松の下に埋めた。幾度か訪れたけど、あるとき訪れたら開発で海岸の風景が変わってしまって、ミィ様の墓の場所がわからなくて途方に暮れた。その時から、ミィ 様は普遍化し、自分の心の中に生きるようになった。
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