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tinjyu

自分は本を読む時、線をひいたり付箋を貼ったりと本を汚しながら読み進めていく。(ブックオフでは売れない)
たまに濃密な知的刺激に満ちた本に出会うと、線や付箋だらけの本になってしまう。表題の本はそんな書物の中の一冊。何度読んでも、見開かれる認識がある。本は読まれる体験のただなかにしか存在しないことを改めて痛感す。
「具体性を求めれば誤る」
「同定という暴力」
「同じ川を二度渡ることができない」
「意拳の革命性は終わりがなく絶えず書き加えられ、更新される体系「武学」を学ぶことで法則を知ろうとすることにあるのではないか」
「論理の整合性とは、折り合いのつかなさを排除していることにある」
「韓氏意拳の一つ目は、自然を探し、見つけること」
「経験したことがないことを経験するのが体認」
「悪を呼ぶのは善」
「自分で自分に義務を課すとき、主体性は失われてしまう」
「理想は自分を潰す」
「欲望がないから状況に限定されない。望まないから望まれる。虚ろだからすべてを受け入れられる。これらは逆説ではなく順接」

韓氏意拳とはひとつの拳法としての技法を超えて世界認識に関わる身体知の哲学となっている。生命の学とも呼ばれる。学校の体育では、生きた体認は微塵も得られない。
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