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2012.01.05 初夢
カウントダウンをして1月1日を迎えたものの、あっというまにその1日も終わり2日も3日も過ぎていった。


NHKでエベレスト山頂での世界初の撮影をやっていた。
世界の頂点からのぐるり360度のパンはすばらしかった。
そこからは付近の8000m級の山々がすべて見下ろせる。
そうでない山の峰々も波形となってそれぞれの頂点を形作っていた。
それを見ているうちに「多神教」ということがスッと理解できたような気がした。
それぞれの山にそれぞれの神様が坐している。
お互いが唱和し豊かな響きでヴァラエティに富んだ世界をかたちづくる。
頂上に登り詰めてもそこに神を見るわけでもない、
遠くに仰ぎ見るときに神、としか言いようのない近づきがたい世界を現前している。
一つの様態では語られない矛盾が矛盾のままにそこにある。


杖立温泉へ行く。寂れ具合がなんともよかった。
廃墟と新興が同居していた。
温泉場で小さい女の子がお父さんのもとへ駈け寄った際に滑って後頭部を思い切り打ちつけ大泣きしていた。そこはちょっとした勾配になっていて子供がさっきも滑って転んでいたというようなことを誰かが喋っていた。その子はお父さんに抱きかかえられてあやされていた。数分後にはもうその子は笑顔でお父さんと湯につかっているのを見て世界の完全性を覚えた。さきのエベレストの山頂からの風景は開いている完全性だったが、こちらは閉じられた完全性だった。


それにしてもジロジロ見ているわけではないが、人の裸の身体というのはおもしろく、類別できるにしても誰一人として同じものはなく、年齢でも当然違うし、骨格から脂肪、筋肉、皮膚、艶とヴァラエティに富んだ違いを見ることができる。服を着ると逆に個性が消える。身体は人間に残された数少ない自然。それはひとつの希望だろうと脱衣場で服を着ながら思った。


出頭したオウムの平田容疑者が震災を通じて自身の逃亡の情けなさを自覚したというのが興味深かった。
震災にあたってお互いの絆を深めたケースもあれば、逆に離婚や別れなどに至ったケースもあるようだ。
震災というものがなにかの認識を促した。


ボランティアという観念は教えられない内発的なもの。
これがある人とない人。これは世界観の違いでもある。


部屋の乾燥度が尋常ではないらしく、部屋干しした洗濯物があっという間に乾いていく。
外ではなかなか乾かなかったけど。



本年もぼちぼちブログを綴っていきます。
漂流してどこか遠いところへ辿りつきたい。
そんなブログであればいいなあと思う。
本年もぼちぼち読んでやってください。



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