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2011.11.08
僕の事を知っている、心当たりがある人
「自分が誰なのか、すごく気になる」
記憶喪失で保護された男性が自分の情報提供を呼びかけていた。
私の知らない私、のことを知っている、誰か、を探す。
苦しいのだろうか。むしろ楽しいのではないかと他人ごとのように夢想する。
「ホラ、ぼくは記憶からできてできて、どうして記憶から脱れることができるか、なやんだくらいだったからね。」
『別れる理由』小島信夫
雨が続く。
最近、ラミーサファリという低価格で出している万年筆を買って、
メモ帳に意味もなくつらつらつらと文字を書いて書き味を楽しんでいる。
ボールペンがなぜ存在する必要があるのか不思議に思えてきた。
万年筆の滲むインクの文字の素晴らしさにうっとりしていると、
学生の頃よく手紙をくれていた女性を思い出した。
その手紙の文字も滲んでいたから、今ふいに思い起こした。
彼女は万年筆で書いていたのだから、きっと真摯な思いが込められていたのだろう。
そういうことを十数年たって受け手の自分が考えているのだから、彼女の誠意がいま届いたのと同じことだろう。
こういういろんな遅延と「つづき」を幾層にも抱え込みながらみんな同じ時代を生きている。
電子メール。手紙。伝書鳩とか使って良い知らせを送ってみたい。
伝書鳩は仕事を終えた後また元のところに帰還するのだろうか。
検索せずに夢想したい。

記憶喪失で保護された男性が自分の情報提供を呼びかけていた。
私の知らない私、のことを知っている、誰か、を探す。
苦しいのだろうか。むしろ楽しいのではないかと他人ごとのように夢想する。
「ホラ、ぼくは記憶からできてできて、どうして記憶から脱れることができるか、なやんだくらいだったからね。」
『別れる理由』小島信夫
雨が続く。
最近、ラミーサファリという低価格で出している万年筆を買って、
メモ帳に意味もなくつらつらつらと文字を書いて書き味を楽しんでいる。
ボールペンがなぜ存在する必要があるのか不思議に思えてきた。
万年筆の滲むインクの文字の素晴らしさにうっとりしていると、
学生の頃よく手紙をくれていた女性を思い出した。
その手紙の文字も滲んでいたから、今ふいに思い起こした。
彼女は万年筆で書いていたのだから、きっと真摯な思いが込められていたのだろう。
そういうことを十数年たって受け手の自分が考えているのだから、彼女の誠意がいま届いたのと同じことだろう。
こういういろんな遅延と「つづき」を幾層にも抱え込みながらみんな同じ時代を生きている。
電子メール。手紙。伝書鳩とか使って良い知らせを送ってみたい。
伝書鳩は仕事を終えた後また元のところに帰還するのだろうか。
検索せずに夢想したい。

彼岸花さん
こんにちは。時雨の午後です。
万年筆。良いですよね。と言っても私は持ってないです。学生の頃は
安物の万年筆で授業のノートとってました。ボールペンは大嫌いでした。
あの、かたい筆触も、インクがドロッと固まって出てくることがあるのも。
もう、文字を書くこともそう必要なくなり…
でも、インクの良さにまた浸りたくなり、この春、硝子ペンを一本、
綺麗なのを買いました。フランス、エルバン社のクジャクの羽を
かたどったデザインのもの。
インクはfukashiさんがここで見せてくださっているようなライトブルーと、
カシスレッドの2色。深い緑色もいつか欲しいです。
昔から、若い人への送別の記念に、小さな硝子ペンのセットなど
よく贈ってきたくせに、自分用に買うのは初めてで。
万年筆も欲しいです。出すあてなしのラブレターでも書いてみますかね。
人生への恋文。^^
その、学生時代の女友だちのかたのお話。せつないですねえ。きっとそうですよ。
その方が、サインペンやボールペンで書くのでなく、万年筆で
お書きになったということ。想いの表れです。
きっと、あなたに想いが届かず、彼女、つらかったでしょう…
こうやってすれ違っていくのも、また、出会う必要もなかったかなと
思う人と、逆に人生の道が交錯していくことも、なんですか、
生きて行くことの味わい深さですね。
伝書鳩。…『市民ケーン』という名作があります。その中に出てきたと
思うけどなあ、思い違いかな…
万年筆。良いですよね。と言っても私は持ってないです。学生の頃は
安物の万年筆で授業のノートとってました。ボールペンは大嫌いでした。
あの、かたい筆触も、インクがドロッと固まって出てくることがあるのも。
もう、文字を書くこともそう必要なくなり…
でも、インクの良さにまた浸りたくなり、この春、硝子ペンを一本、
綺麗なのを買いました。フランス、エルバン社のクジャクの羽を
かたどったデザインのもの。
インクはfukashiさんがここで見せてくださっているようなライトブルーと、
カシスレッドの2色。深い緑色もいつか欲しいです。
昔から、若い人への送別の記念に、小さな硝子ペンのセットなど
よく贈ってきたくせに、自分用に買うのは初めてで。
万年筆も欲しいです。出すあてなしのラブレターでも書いてみますかね。
人生への恋文。^^
その、学生時代の女友だちのかたのお話。せつないですねえ。きっとそうですよ。
その方が、サインペンやボールペンで書くのでなく、万年筆で
お書きになったということ。想いの表れです。
きっと、あなたに想いが届かず、彼女、つらかったでしょう…
こうやってすれ違っていくのも、また、出会う必要もなかったかなと
思う人と、逆に人生の道が交錯していくことも、なんですか、
生きて行くことの味わい深さですね。
伝書鳩。…『市民ケーン』という名作があります。その中に出てきたと
思うけどなあ、思い違いかな…
2011/11/11 Fri 16:53 URL [ Edit ]
fukashi
硝子ペンも素敵ですね。
書くことの愉しみにいつまでも耽りたくなります。ボールペンはいかんですよ、あれは。
モンブランとかやはり憧れますねえ。ペン先の細さ太さやインクの色、紙との相性、国産外国産の違いなど追求すると際限なく、万年筆道を突っ走りそうでこわいです。。
ああすれ違いまくりの人生ですが、もうもとには戻れない残酷さを生きるしかなく、でもそういうように振り返ることができただけで、過去が救われたような気もしますね。
市民ケーンはずいぶん前に見ましたが、伝書鳩…出たどうか記憶が曖昧です。。
書くことの愉しみにいつまでも耽りたくなります。ボールペンはいかんですよ、あれは。
モンブランとかやはり憧れますねえ。ペン先の細さ太さやインクの色、紙との相性、国産外国産の違いなど追求すると際限なく、万年筆道を突っ走りそうでこわいです。。
ああすれ違いまくりの人生ですが、もうもとには戻れない残酷さを生きるしかなく、でもそういうように振り返ることができただけで、過去が救われたような気もしますね。
市民ケーンはずいぶん前に見ましたが、伝書鳩…出たどうか記憶が曖昧です。。
2011/11/11 Fri 20:22 URL [ Edit ]
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