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「とりわけ患者を理解しないようによくよく注意しなくてはいけません。理解してしまうことほど皆さんを惑わすものはありません。」ラカン


現場の放水作業の映像。
事態の深刻さと放水車による放水作業のローテクさにギャップがありすぎて目眩がする。


ずいぶんあたたかい一日だった。
同じものを見ているのに、見える風景がいつもと違う。
街の騒音を音の連なりのように聞いてしまう絶対音感の人のように、なにか風景から予兆や異変を、メッセージを導き出そうとして、身体のセンサーが鋭敏になっているのかもしれない。象徴界が変質することがあるのだろうか。


たまに出てくる千葉にある放医研。
映画学生だったころ、映画の製作資金が足りなくなってスタッフ皆で裏バイトをした記憶がある。
人体実験みたいなものか。
誓約書を書かされ、ベッドに寝かせられて、点滴を打たれる。
放射性物質を入れられているのだろうか。
耳元でカチンカチンという金属音を延々聞かせられる。
放射能のあのロゴマークが貼ってある部屋。
コースがいくつかあって、宿泊タイプのやつはかなりの高給だったと記憶している。
自分は5時間くらいのコースだっと思う。
出てきた時はふらふらだった。
若気の至りとはいえ、今考えるとメチャクチャな事をやっていたものだ。
それでも映画を完成させることの方が重要だった。
その後、東海村原発の臨界事故でここが脚光を浴びた時は、そんなに凄い場所だったのかと遅れて認識した。


運動家や活動家と呼ばれる方たちは何十年も、それこそ生涯をかけて、「問題」と呼ばれるものに取り組むわけだが、それが解決したときはどうなるのだろうか。アイデンティティが消失してしまったりするのだろうか。元の(元の?)暮らしに戻っていくのだろうか。また別の問題へと移っていくのだろうか。
まあ解決などないのかもしれないが。


普段人の命について語っている新興宗教の地元組織の幹部をやっている知人が今回の地震にたいしてまるで無関心なのに驚く。戦略的なのか天然なのかさえわからんが。


楽観論が悲劇に、悲観論が喜劇に近づいている。


今日はスーパームーンなの、と女性社員から言われる。生理の日かと勘違いしたが、19年ぶりに月が地球に最接近するらしい。確かに今日の月はいつもより大きく明るい。満月と地震は関係あるみたいだから、また注意しなきゃな。

カウンターが10,000を越えていた。


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