| Home |
2011.03.15
なぜなのパパ?

目が覚めている間だけ現実感がない。
でもその現実感のなさゆえの圧倒的な強度、確かさに触れている。
これこそリアルの本質なのかもしれない。
確認しようがない。
あれはなんの小説だったか、内戦が激化するボスニアが舞台の。
ボスニアのあるアパートの一室で殺された女性の殺人犯を追い求めるひとりの刑事の話。
多くの死とひとつの死。
この死とあの死。
たった一人の戦争。ランボー
私だけの戦争。
昨日、ポピュラーだったアニソンが遠くに感じられ、
崇高ささえ感じたことを書いたが、それはすべてにわたって、
とくに言葉においてそうだと今日悟った。
以前聞いていた曲の歌詞や書物の言葉がまったく違った響きをもって届いてくる。
日本国土全体が数m動いたようだが、
言葉はそのかつてあった国土の彼岸から聞こえてくるのだろうか。
タルコフスキーの「サクリファイス」という映画を再見する。
核ミサイルが撃ち込まれた後に喋ることができない病弱な子どもが木に水をやり育てる。
その木の根元に寝転んだ子どもは奇跡が突然起こったかのように、
いやそれが当たり前かのように話をし始める。
バッハのマタイ受難曲が流れている。
「はじめにことばありき。なぜなのパパ?」
いつもどおり会社に行ったり、酒を呑んだり、
ブログを更新したりすることの倫理。
いやそれしかできないのだ。
ある人が東北の美術館のコレクションを心配していた。
これも倫理的である。
安吾の凄まじさを、今思い知っている。
日経新聞のweb版はヘッドラインの級数が異様に大きく、動揺させる。
もはや事件と文字の級数の大きさは並走しているのか。
新燃岳がいつの間にか大爆発を起こしていた。
希望と確信を以て A.タルコフスキー
マサキ
訪問履歴からフッと自然と入る感覚でお邪魔しました。
あなたの文章が詩のようでいて静かでしっかりと現実をとらえようとするしなやかさに感心しました。
私なんぞは恐怖でオロオロしてばかり、だから怒りも直球勝負になってしまう。悲しいですね。
すいませんとりとめもないことを。リンクに登録させてもらいます。
あなたの文章が詩のようでいて静かでしっかりと現実をとらえようとするしなやかさに感心しました。
私なんぞは恐怖でオロオロしてばかり、だから怒りも直球勝負になってしまう。悲しいですね。
すいませんとりとめもないことを。リンクに登録させてもらいます。
fukashi
いえいえ、わたしもオロオロしているばかりです。。
それを誤摩化すために書いているのかもしれません。
リンクはご自由にどうぞ。気ままな更新ですが。
それを誤摩化すために書いているのかもしれません。
リンクはご自由にどうぞ。気ままな更新ですが。
2011/03/16 Wed 21:59 URL [ Edit ]
| Home |