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2010.07.02
亡命者も旅をする

旅先などで地元のスーパーで買い物をしている地元民を見ると、
ああ自分は旅人で、この人たちは帰るべき家が近くにあるんだとしみじみ感じてしまうことがある。
遠方へ高速道路を走らせている時なんか、夜に高速から見える家々の明かりに尋常ではない暖かさを感じる事もある。
営業なんかで他人様のお宅に上がらせてもらって、そこにある家庭のどうしようもない匂いとかたちこめる生活感とかにも郷愁に似た包み込まれるような安らぎ、羨ましさを覚えることがある。
とくに家庭愛に飢えて育ったということはないけど、どこかで確実に帰るべき家や故郷というものを失ってしまっているのだと思う。それは地理的、物理的な話ではなくて、目の前にそれが、たとえば生家がありつつも、記憶の中のそれとは決定的に違う現れ方をしている、でもそれは生家以外のなにものでもない、みたいな。それを埋めるものとして関係がないが強烈に存在する他人の家の暖かさ、みたいなものに、失われたしるしみたいなのをよみとっている、のかもしれないらしい。
そういうのを旅とか亡命と呼んでみたい。
彼岸花さん
すごくいいですね~。
この前の方にも、好きなのたくさんあったけど。
列車の窓が、夕暮れていく。
暗闇の中にポツンと浮かぶ人家の灯。
胸を締めつける旅愁。
暗い窓ガラスに、車中の人びとが映り込む。
それらの喧騒が、耳の中でわんわん響く。
頬が妙に熱い…。窓ガラスに映った自分の顔は、少女のように紅潮している。
そしてなぜか、青木繁の自画像や愛人福田たねの顔に似ている…。
この前の方にも、好きなのたくさんあったけど。
列車の窓が、夕暮れていく。
暗闇の中にポツンと浮かぶ人家の灯。
胸を締めつける旅愁。
暗い窓ガラスに、車中の人びとが映り込む。
それらの喧騒が、耳の中でわんわん響く。
頬が妙に熱い…。窓ガラスに映った自分の顔は、少女のように紅潮している。
そしてなぜか、青木繁の自画像や愛人福田たねの顔に似ている…。
2011/05/02 Mon 18:16 URL [ Edit ]
fukashi
気に入っていただいけて嬉しいです。
自分の過去の記事を振り返ることがないので、こうやってあらためて書かれると恥ずかしいですね。。
すてきな創作コメントありがとうございます。
よくわかります。
自分の過去の記事を振り返ることがないので、こうやってあらためて書かれると恥ずかしいですね。。
すてきな創作コメントありがとうございます。
よくわかります。
2011/05/03 Tue 03:53 URL [ Edit ]
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