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雲と夕陽


明け方の夢
ベランダに気配を感じて振り返って見たら、雨に濡れた猫がちょこんといた。
昔飼っていた猫だった。女房と子どもらしき猫も後ろにいた。
もうその猫は死んでいて、fukashi氏が上京していたときに死んだので、死に目に会えなくて、だからまだ自分のなかでは死んでいない感がずっとあって、それがこういう夢を唐突に見させたのだろうか。
はっきりと「ありがとう」というメッセージを感じた。言葉じゃないけど。
fukashi氏も「ありがとう」と返した。言葉ではないけど。想念みたいな。

fukashi氏は夢の途中で目が覚めても、また二度寝みたいなことをするとその続きが見れるので、まだ戯れたいと思い寝たものの、つづきは見れなかった。


近所のカレー屋にはいつもラジオがかかっている。
ラジオというメディアから得られる受容の感覚は書物やテレビ、インターネットとは随分ちがう。
自分に向かって囁かれているような1対1の感覚が強くあって、ときには啓示に似たような感触さえある。
残念ながらあんまりおいしくないカレーを食べながら、いつもは有名ハリウッド俳優ばかりの特集をするのに、今日のラジオからは映画の父グリフィスの特集を組んだ内容を放送していて、とてつもなく感動した。
そこのカレー屋には多くの人がいたが、真剣に聞いているのは自分だけのようであった。
カレーを食べ終わった後も、しばらく席を立たずにそのラジオを聞いていた。

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