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2010.04.15 思考過程2
牛乳


木製看板といってもどれも厚ぼったいものではなくて、こういったすっきりした表現も可能だということが分かる。それでもアクリル看板とかでは醸し出せないしっとりとした落ち着きが感じられる。


寒い。この寒さ、芯にくるなあ。
脊髄に針を入れられたかのようなやばい感じの寒さ。

さびは分かるのだが、曲名がどうしても分からない沖縄民謡があって、鼻歌検索というやつで画面にむかってぼそぼそ鼻を鳴らしたら、まさに自分の知りたかった曲(「童神」)に行き着いて、かなり衝撃を受けた。ネットでここまでできるんだ。




きのうにつづき「ポニョはこうして生まれた~宮崎駿の思考過程」第1巻を見る。
仕事が終わって疲れた体でもこのDVDを見ると興奮してきて、精神がしゃんとなって、時には勇気を、時にはショックさえ覚え、自分の小ささに悔しくなる。


以下引用メモ。

「簡単に言葉にしちゃいかん」

「時間と空間を子どもにあげるんだ」

「こどもと大人の1分間の意味が違うんだ」

「わからないことがあっても、インターネットですぐ検索してわかる必要はない。わからないままでいい。わかった気がいちばんまずい」

「プランは変わらないとつまらない。予定どおりつくっちゃだめ。それは表側の脳みそだ。始まりは浅はか」

「いつの間にか、正しくなくなっている。どうしても滲み出てしまう」

「達成というものはない。過去の作品は自分を支えてくれない」

「年齢を重ねるとどうでもいいっていう気持ちが強くなる」

「弁当は人生そのもの」

「演出は加害者」

「頑張るのはあたりまえ。頑張ってもできない人が累々といるのが我々の仕事」

「自分が許せなくて眠れぬ夜を送れるか。簡単に自分を許せる人間は大したものはつくれない」

「そういう運命なんだよ」

「(息子がアニメ映画を撮るのは)おれが死ぬまで待つべきだった」

「背負い続けることしかない」




どの言葉も創造者として重いものがあり、おまえはどうなんだって、刃がこちらにむかってくる。

宮崎駿が新作にまったく手を付けない状態がずっと続いていて、でもある瞬間壁にポニョのイラストが貼り付けてあるシーンがほんとに感動的だった。その何枚かのスケッチでもう映画の半分以上はできていた。


*明日は外泊のため更新を休みます。



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